「公明党の党首はいまだに国民的イシュー(問題)とは思わない、と発言している」。首相の安倍晋三が政権発足後初めて臨んだ17日の党首討論。日本維新の会の共同代表、石原慎太郎は憲法改正に慎重な公明党代表の山口那津男を前に、安倍を挑発した。
「あえて忠告しますが、必ず公明党はあなた方の足手まといになりますな」。安倍は黙って聞いた。
維新が3月末の党大会で訴えた夏の参院選に向けた目標は「自公両党の過半数阻止」と「憲法改正の発議に必要な3分の2以上の議席獲得」。一見、矛盾しそうなこの2つの目標から透けるのは、選挙後に憲法改正に積極的な自民とみんなの党、民主党の一部の勢力と連携し、憲法改正を軸に主導権を握る戦略だ。(以下略)
【日本経済新聞 2013-04-19】
自民党からすれば、「下駄の雪」が重たくなってきたということなのだろう。公明党の議員には「政治家としての意志」がない。そもそも政治家を志したわけではなく、ただ単に教団から選抜された人々だ。つまり彼らは教団の意志に従う。そこを石原慎太郎は突いたのだろう。
・『怒らない人』辛淑玉〈シン・スゴ〉