2013-04-22

活字文化の担い手「新聞配達員」を救え!

そこで安全衛生情報センターの死亡災害データベースを見ると、「新聞販売業」の死亡事故は

平成15年 50件
平成16年 54件
平成17年 60件
平成18年 45件

と推移している。このうち大半は新聞配達中の事故である。平成16年の業種別死亡災害は「商業」が145件であるから、三分の一以上を新聞販売業が占めている。これは死亡事故だけの話であって、これ以外に多くの怪我人が出ている。新聞販売業が含まれる「小売業」の労働時間あたりの死傷事故度数は2.76であるが、これは全産業の1.78を大幅に上回る。また、配達員が人に怪我を負わせるケースもあるだろう。人の命と引き換えにしてまで、新聞を家で読みたい人がどれほどいるのか、真剣に検討せねばならない。

安冨歩〈やすとみ・あゆむ〉】

 この数字に聖教新聞や赤旗の配達員は含まれているのだろうか?

安冨歩