2014-01-31

【オウム裁判】「事件に関わった者の責務」とは何か


「教団は、信者たちが得られる情報を限定し、考える力と機会を奪うことで、自分の行為が何をもたらすかについて思いを巡らす想像力を失わせ、責任も持たない人々を量産した」との指摘が重い。教義を押し売りする教団は犯罪の隣り合わせに位置すると考えてよい。尚、オウム真理教をカルトと扱うのは誤りだ。犯罪へジャンプした彼らの純粋性こそ宗教的行動の典型であるからだ。宗教は元々世俗の価値観を否定するところから生まれる。このため大半の宗教が法律や常識を軽んじている。これは何も宗教に限ったことではない。濃密なコミュニティ傾向が顕著な団体は企業であろうと村であろうとカルト的な体質を有している。