2014-05-07

潮出版社の桑原武夫学芸賞について

 そういや最近聞かないな、と思っていたら既に終了していた模様。Wikipediaを見て驚いたのだが、第9回が『アースダイバー』中沢新一に授与されている。創価学会系出版社がオウム真理教を擁護した中沢に賞を与えるのが何とも不思議だ。またオウムが中沢の『虹の階梯』を教義として採用したことも広く知られている。それだけではない。中沢新一はオウム信者が行ったテロ行為に対して「規模が小さすぎた」と不満を漏らしていた。

岩上●また、山口(瑞鳳)さんと『宝島30』誌上で対談した元信者の高橋英利君によれば、中沢さんが「サリンの犠牲者が一万人か二万人の規模だったら、別の意味があったのにね」と発言していたという(「僕と中沢新一さんのサリン事件」九六年二月号)。この発言も真意がわからない。きちんと説明してほしい。

宝島●その発言を聞いたのは高橋さんだけじゃないんです。二月号が発売された後、中沢さんと親しかった元オウム信者から編集部に連絡が入り、「中沢さんを擁護したい」というので、会って話を聞くことになりました。その信者に中沢さんが語ったところによると、「一万人、二万人規模の人間が死ねば、東京の霊的磁場が劇的に変化する」と。

宮崎●(爆笑)いいなぁ、その発想。何か、悪の秘密結社みたいで少年マンガ的。霊的ボルシェヴィキというより、霊的ブランキスムだね。悪の陰謀結社主義! それならそれで、中沢さんは、はっきりと思想態度を表明すればいいんですよ。吉本さんみたいにね。去年の年末の日本テレビの特番みてたら、中沢さん、平身低頭の態じゃないですか。オウムの被害者の方々には本当にお気の毒ですって。
 どっちが本心なんだよって聞きたいですよね。

岩上安身×宮崎哲弥/スクープ!オウムに強制捜査をリークしたのは『宝島30』だった!?(『宝島30』96年6月号)】



アースダイバー改稿 虹の階梯―チベット密教の瞑想修行 (中公文庫)