たった140字で表現される考え、感情、苦悩、呻吟(しんぎん)、叫びがある。ツイッターは人類が織り成す喜怒哀楽のタペストリーだ。
— 小野不一さん (@fuitsuono) 2010年8月8日
世界で一番短い手紙(電報)は、ユゴーの「?」で、出版社からの返事が「!」というもの。これ、発売されたばかりの『レ・ミゼラブル』の売れ行きを尋ねたやり取り。意図的に省略された情報を「外情報」といい、これが多いほど受け手は文脈を理解しようとして想像力を駆使する。情報の圧縮。
— 小野不一さん (@fuitsuono) 2010年8月8日
圧縮された情報が豊かな広がりを持つ。例えば俳句。ツイッターでは日本語が有利とされるが、それは漢字表記のため。漢字がもつ表意・表象それ自体に圧縮された情報が豊富に盛り込まれている。140字のメッセージが誰かの琴線を振るわせた瞬間に生まれる関係性。これを縁起(えんぎ)と名づけよう。
— 小野不一さん (@fuitsuono) 2010年8月8日
ツイッターから新しい文体が生まれるとすれば、それは略語+記号+漢文になりそうだ。漢字は言葉であり絵でもある。世界を図で表したものがマンダラだ。図は視覚における優位性がある。漢字には意味性の優位がある。明滅しながら浮かんでは消えてゆくツイートの果てにいかなる世界が現れるのか?
— 小野不一さん (@fuitsuono) 2010年8月8日
・外情報/『ユーザーイリュージョン 意識という幻想』トール・ノーレットランダーシュ