2014-04-05

小林秀雄「信ずるという力を失うと人間は責任を取らなくなる」

 茂木健一郎が心酔し、池田晶子が惚れ抜いた講演(「信ずることと考えること」昭和49年8月5日、鹿児島県霧島)である。


 私は小林秀雄が大嫌いだが、この講演は50回ほど聴いている。茂木も書いているが古今亭志ん生そっくりの語り口だ。学生の聴衆を前にして冒頭で小林は超能力者ユリ・ゲラーについて語り始める。そこで「クリシナムルテ」とクリシュナムルティの名を挙げているが、これは神秘時代の話。小林の学生時代からの盟友であった今日出海〈こん・ひでみ〉(今東光の弟)の父・今武平〈こん・ぶへい〉が神智学協会の会員であり、クリシュナムルティの最初の日本語訳を著している(『阿羅漢道』クリシナムルテ:今武平訳、文党社、 1925年/後に田中恵美子が新訳で発行『大師のみ足のもとに/道の光』)。

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小林秀雄「池田大作さんには政治家肌というところがあるな」