2016-11-19

池田大作名誉会長を「先生」に 創価学会「急変革」の謎

「先ほども言ったように、創価学会はもとは日蓮正宗の信徒組織として発足した教団です。池田氏にしても、やってきたことは日蓮正宗のお経や日蓮の言葉などの“解釈”を会員たちに示すことであり、実は教義の中に“池田大作氏の教え”といったものは存在しないんです。
 ですが、前述の通り、創価学会は池田氏を“崇拝の対象”とする方針を強めています。そのため『仏法を学ぶ者は皆平等だ』と教えられてきた学会員の中には、一連の決定に、『本来の教えから外れているのではないか』と疑問を抱く人がいるようなのです」(島田裕巳

 かつては仏と崇(あが)めていた法主を極悪呼ばわりして踏みつけた事実を思えば、会則の有効性は推して知るべしだろう。やはり池石戦争が露見してしまうことへの恐れがあるのだろう。かのスターリンも死後はフルシチョフによって否定された(スターリン批判、1956年)。宗教的次元では絵像・木像を禁じておきながら、肖像写真をベタベタと掲げるところも社会主義国とそっくりだ。クルクルと会則を変更するところに創価学会が抱える不安が透けて見える。