2021-06-19

創価学会員の意志が問われる今年の選挙

 日本ウイグル協会は声明文のなかで、非難決議を推進してきた国会議員や、党内手続きを通して賛成の意思を示した与野党に対する感謝の意を表した。いっぽう、3月末から議論を先延ばししてきた公明党の対応は「絶望的」であると非難した。また、ジェノサイドに「証拠がない」「事実認定」がなされていないという議論は「やる気のない政治家の言い訳」だと一蹴した。

日本ウイグル協会、声明文で与野党の努力に感謝示す 公明党にも言及:大紀元 2021年6月17日

 我が子と離れ離れにさせられること。娘や妻が強姦されること。息子や夫が臓器を抜かれた遺体で帰ってくること。再教育収容所で日常と化した暴力と虐殺。こうした事実に創価学会員は想像力を巡らせることができるだろうか? あるいは遠い国の出来事として無視するのか。

 公明党は創価学会の下部組織である。政治家として独自の見解を持った竹入義勝や矢野絢也は葬られた。この二人は共産主義の危険性を知悉していた。創共協定に反対した瞬間から切り捨てられる運命にあったのだろう。たぶん池田としては言論出版妨害事件(1960年代末)の巻き返しを図りたかったのだろう。その焦りが後に盗聴事件にまで発展するのである。

 自分たちがおかした犯罪を「法難」と引っくり返してみせるのが創価学会のやり口である。二次に渡る宗門との紛争も創価学会から仕掛けた側面がある。結局のところ「集めた供養を宗門に渡したくなかった」というレベルの動きであった。

 公明党の中国擁護は創価学会が滅びるきっかけとなることだろう。与同罪を免れることはない。10年以上に及ぶ池田不在の混乱と見る向きもあるようだがそれは違う。周恩来が蒔いた種がしっかりと根を下ろしたと見るべきだろう。もちろん「ビンの蓋」論を展開したキッシンジャーも絡んでいるはずだ。

 来る東京都議会選挙と今年中に行われる衆議院選挙で創価学会員の意志が問われる。各々が自らの胸中に問いかけて判断すればよい。ただ、後悔しないために「スラップ訴訟に手を染めた創価学会」で紹介した2冊を読んでもらいたい。

1 件のコメント:

  1. いつも勉強させてもらってます。ウイグルといえば昔は亀茲国という名前でしたよね。鳩摩羅什の出身地だったと思いますが、法華経を漢訳した偉人ですし、そのおかげで創価学会は勤行できてるんだから少しくらいは思いを馳せてあげればいいのに、と思います。

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