鎌倉仏教なかんづく日蓮・法然・親鸞が行ったのはシナ仏教の
プラグマティズム化であったのだろう。修行の目的を悟りから行為に置き換えるビジネスモデルの確立が広く大衆に受け容れらたのだ。信に重きを置いたのは深層心理のメカニズム(唯識)に基づく。後期仏教(大乗)がヒンドゥー教色を取り込む世俗化であったのに対し、鎌倉仏教はもっと実際主義的な趣がある。これを正統という物差しで判じることは簡単だが、そうではなく「社会構造・文明構造の変化=脳の変化」と捉えるべきだろう。とりわけ貨幣(マネー)と文字(テキスト)の影響が大きいと考える。