2016-12-08

オバマ広島訪問は創価学会対策だ

佐藤優 今回のオバマ広島訪問は基本的には公明党の路線に合致しています。自民党単独政権だったら絶対にやりません。自公連立政権じゃなければやらない話です。創価学会は以前から核廃絶に熱心で、創価学会の戸田城聖二代会長は1957年に原水爆禁止宣言を発表しています。池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長も2009年にオバマがプラハ演説を行った直後、核廃絶を提言しています。

 実はこのオバマ広島訪問を実現するために熱心に動いたのが、近く外務事務次官になる杉山晋輔氏です。杉山氏は今後、自分が安定的な形で事務次官になって生き残るために、公明党の力が必要だと考えた。それで、公明党は安保法制によって厳しい立場に置かれることになったけど、核廃絶という方向で動けば、公明党の関心を引くことができると計算したわけです。杉山氏は政治動物ですから、自分が生き残るための知恵はどんどん出てくるんですよ。

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