あの男は死ぬまで
純粋な怒りなんて持てない
ゆえに本当の勝負も生涯できない
奴は死ぬまで保留する…(『アカギ』)
【『福本伸行 人生を逆転する名言集 覚醒と不屈の言葉たち』福本伸行著、橋富政彦編(竹書房、2009年)】
遠藤は勝負をしたのだろう。勝算のほどはわからないが。そして水面下では鉄砲の弾(たま)が飛び交い始めた。というよりは、むしろ池田が埋め込んだ地雷が爆発しだしたと言うべきか。部分的な情報が錯綜しているためきちんとした全体の絵図を描ける人物がいない。いたとしても、やるつもりがないのだろう。そろそろ矢野本を紹介するタイミングであると感じる。創価学会首脳の一部が矢野絢也元公明党委員長を脅迫したのは、池田による踏み絵であったと私は考える。公明党OBは使い走りのような存在で、主要人物は秋谷・谷川・長谷川・八尋弁護士の4人だ。踏み絵を思い切りジャンプして踏んだにもかかわらず、彼らは後ろから撃たれようとしている。罠は二重、三重に仕掛けられており、悪党どもが足の引っ張り合いを始めるのも時間の問題だ。ひょっとすると創価学会で文化大革命が始まる可能性すら出てきた。