最も大きな誤解は、大阪や兵庫の衆院小選挙区で「公明党が勝っている」というものだ。
「ここがキモです。それらの選挙区に自民党は公明党に遠慮して候補者を立てず、側面から応援する。ために野党が議席を取れない。自民党からすれば、連立バーターでの“議席贈与”みたいなものです」
と語る関西在住の政治部記者の分析にはうなずける。
このバーターシステムを構築した功労者こそ、先の西口氏その人だったのだ。ところが、逝去後に「西口政治」、つまり常勝関西の布陣がガタガタになってしまった。しかも、 「これが、西口さんの退いた時のような野党への風が吹きまくっている時なら仕方ない。しかし、身近な『大阪都構想』での躓きというのが痛い。大阪の公明党が右顧左眄し、ブレまくっているのを有権者ははっきり分かってしまった」(前出・古参幹部)
【山田直樹:創価学会「常勝関西の落日」(前編)2019/07/03 週刊実話】
記事に出てくる「創価学会関西の古参幹部」とは下っ端幹部だろう。藤井富雄が東京のドンだと? そいつあ初耳だよ(笑)。西口は紛(まが)うことなき大物だ。池田がその影響力を封じ込める人事を目論んだが結局流れてしまったことがある。それに比べれば藤井なんぞは単なる火消し役だ。陸軍中野学校出身だけあって謀略が得意なのだろう。私は一度だけ会合で見たことがあるが傲岸不遜な印象しか残っていない。