2012-09-02
“金日成と兄弟関係”文鮮明統一教総裁が危篤
統一教(世界平和統一家庭連合)創始者の文鮮明(ムン・ソンミョン)総裁(92)がソウル聖母病院の集中治療室で入院している。
アン・ホヨル統一教対外協力室長は15日、「文鮮明総裁が風邪と肺炎の合併症で14日からカトリック大学ソウル聖母病院の集中治療室で入院し、治療を受けている」と明らかにした。文総裁は先月中旬、米国から入国し、ピースカップ国際サッカー大会の開閉幕式など各種行事に出席した。
アン室長は「1カ月前まで約1万5000人が出席した集会を開くほど元気だった」とし「14日、京畿道加平天正宮博物館で休んでいるところ異常症状を感じ、病院に行く途中、意識を失った」と述べた。
夫人の韓鶴子(ハン・ハクジャ)鮮文大学理事長、四男の文国進(ムン・ククジン)統一グループ理事長、七男の文亨進(ムン・ヒョンジン)統一教世界会長をはじめとする家族と統一教信徒が病室にいる。文総裁は韓鶴子理事長との間に7男6女がいる。外国に居住している子どもも帰国中という。
文総裁は高齢にもかかわらず、毎月、韓国と米国を行き来しながら布教活動をしてきた。平安北道定州出身の文総裁は1954年に統一教を創設した。自らを再臨のイエス(メシア)と称し、世界平和のために人類が一つの家族になるべきという教理で70年代から日本・米国などで布教活動をした。この過程で異端視されるなど試練を経験し、84年には米国で脱税容疑で1年間服役した。
現在、統一教信者は韓国の20万人をはじめ、世界194カ国で約300万人にのぼる。文総裁は1991年と92年に相次いで北朝鮮を訪問し、金日成(キム・イルソン)主席に会い、兄弟関係を結ぶなど政治力を誇示したりもした。
【中央日報日本語版 2012年8月16日】