安倍政権の揺らぎは、連立を組む公明党の支持母体・創価学会にも及ぶ。
「ポスト池田大作の本命はわからなくなった」。創価学会主任副会長だった谷川佳樹が今年1月、壮年部長に突如異動し、学会には激震が走った。次期会長の有力候補に浮上したのが、同じ主任副会長だった萩本直樹。永田町では谷川のほうが名が知られているが、学会内では萩本の方が年齢もキャリアも上だ。谷川は菅と親しい学会副会長(選挙担当)の佐藤浩とのパイプを利用し、着々と地歩を固めてきた。だが、谷川世代に交代するまでの「つなぎ」と目されていた第6代創価学会会長の原田稔が、安倍政権と歩調を合わせてきた「谷川・佐藤」ラインから、軌道修正を図っていると囁かれる。原田の任期は来年11月まで。学会の平和理念に照らし、原田が名誉会長の池田や周辺の理解を得るために「安倍離れ」を徐々に進めているのではないかとの声が静かに広がりつつあるのだ。
【大叔父・佐藤栄作の奇策「黒い霧解散」再来はあるか 3選に向けてなりふりかまわぬ安倍に物申した2人の人物と創価学会の変化】
で、赤坂太郎って誰だよ?(笑) 左傾化する『週刊文春』のクソ記事。文藝春秋社の松井清人〈まつい・きよんど〉社長は有田芳生〈ありた・よしふ〉の同志であり、佐高信〈さたか・まこと〉がエールを送るような人物だ。
次期会長がもしも萩原になるのだとしたら、池田家の相続問題が絡んでいるのではないか? 谷川だとかつて池田が行った手を使いかねないからね。ま、誰がなったところで何も変わるまい。
それよりも私が懸念するのは創価学会のキッシンジャー・コネクションと中国コネクションが一つになっているのかどうかだ。今となっては若い池田が老練な周恩来に騙された印象を受けるが、キッシンジャーが極秘訪中(1971年)で周恩来と語ったのは「将来的な中国の覇権を認める」というものだった。それどころかビンの蓋論(在日米軍は日本の軍国主義化を防ぐためのビンの蓋〈ふた〉である)までぶち上げている。
メディアと官僚が安倍政権の足を引っ張るのは彼らが戦後利権に与(あずか)るアメリカの走狗であるためだ。このタイミングでまたぞろ創価学会が米中に利用されるようなことがあれば取り返しのつかないことになる。世界平和はローマ法王に任せておけばよろしい。アメリカとキューバが和解したのも、ウクライナ紛争を調停したのもフランシスコ法王のお膳立てによるものだ。