共産党の小池晃書記局長は3日の記者会見で、「共謀罪」の構成要件を改めて政府が提出した組織犯罪処罰法改正案を「現代版治安維持法だ」と断じた上で、公明党の支持母体である創価学会が治安維持法に基づき弾圧された歴史を引き合いに、同改正案の6日審議入りを容認した公明党を厳しく批判した。(以下略)
【時事ドットコムニュース 2017-04-03】
巧みな批判だ。ま、しょっ引かれる可能性が一番高いだけに危機感を募らせているのだろう(笑)。戦前の治安維持法は元々共産党対策として設けられた。創価学会の場合は少々色合いが異なる。発端は我が子を亡くした人に罰論を振りかざして折伏をしたのがきっかけとなった。この人物が官憲に訴えて逮捕に至るのである。牧口・戸田は政治的には右寄りで天皇陛下を尊敬していた。つまり弾圧対象となるような思想傾向は有してなかった。ただ単に行き過ぎた布教方法が問題視されたのだ。
牧口は靖国神社についてこう述べている。
この問題は将来も起こることと思うから、此の際明確にしておきたい。吾々は日本国民として無条件で敬神崇祖をしている。しかし解釈が異なるのである。
神社は感謝の対象であって、祈願の対象ではない。吾々が靖国神社へ参拝するのは「よくぞ国家の為に働いて下さった、ありがとうこざいます」というお礼、感謝の気持ちを現わすのであって、ご利益を下さいという祈願ではない。
【『大善生活実証録』第5回総会記録・牧口氏発言】
日本の近代史を知れば極めて常識的な判断といえよう。