最高裁は、ロシアは「エホバの証人の本部と傘下の地方組織」の閉鎖と「資産の没収」を決めたとした。
法務省はこれに先立ち、同団体内での「過激主義的な行動」の兆候をつかんだと発表し、活動の禁止を求めていた。また、国内報道機関によれば、同省当局者は「(エホバの証人は)国民の権利および社会の秩序、治安に対する脅威になっている」と述べている。
ロシア各地に395か所の拠点を持つエホバの証人は最高裁の決定を不服とし、欧州人権裁判所(European Court of Human Rights)への提訴も辞さない構えを見せている。
同国の主要宗派であるロシア正教会(Russian Orthodox Church)はエホバの証人に批判的な立場を取っており、ある教会関係者は先月、同団体を「破壊的な宗派」と呼んでいた。
地元メディアによると、中部ニジニーノブゴロド(Nizhny Novgorod)州ゼルジンスク(Dzerzhinsk)では1月、エホバの証人の地元指導者が、過激主義的な物品を配布したとして当局から罰金を科されている。
【AFP 2017年04月21日】
ロシア最高裁でエホバの証人敗訴 https://t.co/2MOjFdjv8B
— 小野不一 (@fuitsuono) 2017年4月22日