2017-02-15

コンプレックスと権力



 自我を形成するのはコンプレックスであると私は考える。自己肯定感は大体の場合コンプレックスの裏返しである。池田は自分に金融の仕事をやらさせた戸田を長く恨んだ(『社長会全記録 人間・池田大作の野望』)。その劣等感をバネにして数年で会長にまでのぼりつめた。石田次男を始め、煙たい人物は公明党へ送り込んだ。要職を解かれた人々も多い。石田会長を支持した者はことごとく組織的に抹殺された。ネット上では「学歴コンプレックスから勲章漁(あさ)りをしている」との指摘があるが、学歴コンプレックスの具体的な証言を私は知らない。ただし富士短期大学の卒業論文を書いたのは桐村泰次(後に教学部長)である。トインビー対談も桐村の手によるもの。