2020-12-27

リベラルという名の破壊者

 1990年代から使われるようになったリベラルという言葉は、戦前のオールドリベラリズムとは全く色合いが違う。本来は自由主義の意味であるが、アメリカ民主党の思想をリベラルと呼ぶようになり、日本に輸入されると「権力からの自由」と解釈された。つまり進歩的文化人が外套(がいとう)を変えたわけだ。愛国心の否定こそが彼らの教義で、戦後の日本においては奏功してきたといってよい。昨今はリベラル保守を名乗る連中が出てきて、更に左翼色を薄めることに余念がない。

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