2014-04-30

かすむ航路 公明党結党50年(上)

2014-04-29

キリスト教を学ばずして科学史を理解することは不可能

2014-04-28

「宗教の起源・再考―近年の進化生物学と脳科学の成果から―」中野毅


2014-04-27

「先輩からの手紙」に思うこと 3

先輩からの手紙
「先輩からの手紙」に思うこと 1
「先輩からの手紙」に思うこと 2
・「先輩からの手紙」に思うこと 3
「先輩からの手紙」に思うこと 4
「先輩からの手紙」に思うこと 5
「先輩からの手紙」に思うこと 6
「先輩からの手紙」に思うこと 7
「先輩からの手紙」に思うこと 8
「先輩からの手紙」に思うこと 9
「先輩からの手紙」に思うこと 10

「総合人間学の共通のテーマ」も今となっては古い。だが1998年に書かれた事実を思えば卓見といえよう。例えば(1)の「バーチャル性」という言葉の使い方が危うい。ま、当時の手垢(てあか)にまみれた言葉のひとつだ。現実とは外界における出来事を指すのではなく脳内――あるいは感覚器官――に存在するのだ。例えば電話は音声を電気信号に変換したものだが、誰もこれをバーチャルとは言わない。映画も本も音楽CDもバーチャルなものである。バーチャルリアリティ(仮想現実)から派生した言葉であるが、すべての情報は仮想性をはらんでいる。それをブッダは五蘊仮和合(ごうんけわごう)と示した。

 赤い色が同じ赤に見えているかどうかは検証しようがないのだ。しかも認知そのものに常にバイアス(歪み)が掛かっている。我々が外界の情報を正確に受け取ることは不可能なのだ。目に映る世界はすべて過去のものだ。光速度の分だけ遅れがある上、人間の知覚が0.5秒遅れで機能するためだ。

「集団無意識や神話の及ぼす影響」に触れているのは鋭い。現在では集合的無意識の存在よりも、脳の推論システムに基づく論調が多い。個人的には推論というよりもアナロジー(類推)の方が相応しいと考える。

「一個の人間の脳の成熟をどう図っていくのか」――敢えて別の言い方をすれば「情報処理」の問題である。

 さて、このように考え続けて、かなりの年月が経ちましたから、もはや学会とは、はるかに離れた地点にきてしまったのだと思います。聖教も大白も、友人宅や実家にたまに行ったときに眼にする位で十五年位は読んでいないのではないかと思います。

 つまりこの先輩は細井vs.池田紛争の前後で犀の角のようにただ独り歩んでいたことになる。まったく恐るべき人物だ。見える人には見えるのだろうが、その高みに至る人は稀だ。

 特にここ四、五年前から「創価学会運動の歴史的使命は終えた。人格の成熟という仏教本来の目指したものから論ずれば完全に道を外れてしまったし、どうやら始めから理解していなかったようだ」と思うようになって(後略)

 阿部vs.池田紛争で完全に見切りをつけたということなのだろう。「創価学会運動」とは何か? 結果的に見れば「信仰をテコにした政治運動」であった。学会組織は人事を再重視するが、中堅幹部の人事が国政選挙に向けて組まれることからも明らかだ。大衆福祉、自民党のブレーキ役という点で公明党が一定の成果を上げたのは事実である。しかし国民の10%程度を公称会員数としている割には獲得議席が少なすぎる上、政治力がなさすぎる。やはり資金力の問題もあるのだろう。米国のユダヤロビーと比較すれば一目瞭然だ(※ユダヤ系アメリカ人を参照せよ)。

 つまり創価学会は民衆を組織することには成功したが、政策実現には失敗したと私は考える。公明党が政権与党入りした大きな目的のひとつは国税庁対策であった。立党の精神は既に公明党議員の革靴の下で泥にまみれている。

 もう一点だけ。私はブッダの教えの目的が人格成熟にあったとは考えない。徳や人格を重んじるのはソクラテスや儒家(じゅか)、ストア派の思想である。ブッダが説いたのは自由であった。それは欲望や自我や死からも解き放たれた真の自由であった。

読み始める

直観を磨くもの: 小林秀雄対話集 (新潮文庫)日中もし戦わば (文春新書)さらば消毒とガーゼ 「うるおい治療」が傷を治す日本はニッポン! 金融グローバリズム以後の世界

2014-04-26

一分で読める内柴準強姦事件の隠された真実

2014-04-21

仁王経は偽経


仏典はどう漢訳されたのか――スートラが経典になるとき

2014-04-20

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日常語訳 新編スッタニパータ ブッダの〈智恵の言葉〉職業は武装解除足の汚れ(沈澱物)が万病の原因だった―足心道秘術 (マイ・ブック)

【徹底解明】タックスヘイブン グローバル経済の見えざる中心のメカニズムと実態アングラマネー タックスヘイブンから見た世界経済入門 (幻冬舎新書)新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)

中国でキリスト教信者が急増

2014-04-16

善き教えはひとりでに広まっていく

2014-04-14

障害者を狙う人々

2014-04-12

キリストの「妻」記述のパピルス片、ねつ造ではないと判明



日本社会は単線社会




 創価学会の場合は成果主義という別の単線を敷いただけで、複線というよりは地下鉄みたいな代物だ。ノルマを果たすことのできない会員が精神疾患となるケースが多い。共産党員の場合はどうなのだろう?

映画『アクト・オブ・キリング』

 本日公開。









東京新聞:虐殺、実行者が実演 インドネシア題材 映画「アクト・オブ・キリング」

2014-04-10

「STAP細胞」の特許出願、小保方晴子は筆頭発明者ではなかった





 あらゆる組織が人間を手段として扱う。

印刷革命

2014-04-09

現実と理論

2014-04-08

回路を開く

2014-04-06

ルワンダ大虐殺

 ルワンダの悲劇から今日で20年。12年後の2006年に当初、公開予定のなかった『ホテル・ルワンダ』が日本各地で公開された。インターネットの署名活動が実を結んだのだ。そして5年前に読んだレヴェリアン・ルラングァ著『ルワンダ大虐殺 世界で一番悲しい光景を見た青年の手記』が私の人生を変えた。国連はルワンダ大虐殺を無視した。アメリカも動かなかった。世界中が無視し続けた3ヶ月間に80万人のツチ族が殺戮された。

 エホバの証人であったフツ族がツチ族を助けたという。ルワンダには創価学会員がいたことは確認しているが詳細はSGIの事務局も「知らない」と答えた。白人の司祭は真っ先に国外へ逃げ去った。フツ族の司祭はツチ族の少女を次々と強姦した。もちろん教会の中でだ。物語としてはエホバの証人に軍配が上がりそうだ。

 ルワンダは見事に復興を遂げた。だが周辺国ではいまだにその余波が暗い影を落としている。ルワンダを忘れるな。



ルワンダ大虐殺 〜世界で一番悲しい光景を見た青年の手記〜生かされて。 (PHP文庫)なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか―PKO司令官の手記

NHK未来への提言 ロメオ・ダレール―戦禍なき時代を築くジェノサイドの丘〈新装版〉―ルワンダ虐殺の隠された真実ルワンダ ジェノサイドから生まれて

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苦海浄土 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)いつまでも美しく: インド・ムンバイの スラムに生きる人びと暴走する資本主義

世界経済を破綻させる23の嘘沙中の回廊〈上〉 (文春文庫) 沙中の回廊〈下〉 (文春文庫)税務署員だけのヒミツの節税術 - あらゆる領収書は経費で落とせる【確定申告編】 (中公新書ラクレ)

田原総一朗

 創価大学で講義をしている場面が収録されている。尚、この番組が取材対象に依存している様子がよくわかった。ディレクター妻はまったく人の話を聴かないタイプで、ディレクター夫は密着にもかかわらず「女性目線」などと下らないこだわりを持っている。制作は毎日放送(MBS)。

2014-04-05

殺人を奨励する日蓮

 外典に云く 未萠をしるを聖人という。内典に云く 三世を知るを聖人という。余に三度のかうみやう(高名)あり。一には去し文応元年[太歳庚申]七月十六日に立正安国論を最明寺殿に奏したてまつりし時、宿谷の入道に向て云く 禅宗と念仏宗とを失ひ給ふべしと申させ給へ。此の事を御用ひなきならば、此の一門より事おこりて他国にせめられさせ給ふべし。二には去し文永八年九月十二日申の時に平左衛門尉に向て云く 日蓮は日本国の棟梁也。予を失ふは日本国の柱橦を倒すなり只今に自界反逆難とてどしうちして、他国侵逼難とて此の国の人々他国に打ち殺さるのみならず、多くいけどりにせらるべし。建長寺・寿福寺・極楽寺・大仏・長楽寺等の一切の念仏者・禅僧等が寺塔をばやきはらいて、彼等が頚をゆひのはまにて切らずは、日本国必ずほろぶべしと申し候ひ了んぬ。第三には去年[文永十一年]四月八日左衛門尉に語て云く 王地に生まれたれば身をば随へられたてまつるやうなりとも、心をば随へられたてまつるべからず。念仏の無間獄、禅の天魔の所為なる事は疑ひなし。殊に真言宗が此の国土の大なるわざわひにては候なり。大蒙古国を調伏せん事真言師には仰せ付けらるべからず。若し大事を真言師調伏するならば、いよいよいそいで此の国ほろぶべしと申せしかば、頼綱問て云く いつごろ(何頃)かよせ候べき。日蓮言く 経文にはいつとはみへ候はねども、天の御けしきいかりすくなからずきうに見へて候。よも今年はすごし候はじと語りたりき。[p1053-1054]
 此の三つの大事は日蓮が申したるにはあらず。只偏に釈迦如来の御神我が身に入りかわせ給ひけるにや。我が身ながらも悦び身にあまる。法華経の一念三千と申す大事の法門はこれなり。経に云く_所謂諸法如是相と申すは何事ぞ。十如是の始めの相如是が第一の大事にて候へば、仏は世にいでさせ給ふ。 ̄智人は起をしる、蛇みずから蛇をしるとはこれなり。衆流あつまりて大海となる。微塵つもりて須弥山となれり。日蓮が法華経を信じ始めしは日本国には一・一微塵のごとし。法華経を二人・三人・十人・百千万億人唱え伝うるほどならば、妙覚の須弥山ともなり、大涅槃の大海ともなるべし。仏になる道は此れよりほかに又もとむる事なかれ。

撰時抄 建治元年(1275.06) [p1003]
釈子 日蓮述

【ページ数はそのままとした。 日蓮聖人御遺文「真蹟遺文」を参照】

創価学会版撰時抄講義:第32章 聖人たるを広く釈す

 日蓮といえども鎌倉時代の人物であった。「建長寺・寿福寺・極楽寺・大仏・長楽寺等の一切の念仏者・禅僧等が寺塔をばやきはらいて、彼等が頚をゆひのはまにて切らずは、日本国必ずほろぶべし」と平頼綱に進言した事実が書かれている。

 日蓮は竜の口で処刑されそうになったその日に頼綱宛の書状をしたためている(「一昨日御書」真蹟なし)。そこでは「一昨日見参に罷入(まかりいり)候の条悦び入り候」と前々日の頼綱との会談を喜び、「抑(そもそも)貴辺は当時天下の棟梁なり何ぞ国中の良材を損せんや、早く賢慮を回(めぐ)らして須く異敵を退くべし」と結ぶ。頼綱は鎌倉軍事政権の警察庁長官のような立場であった。撰時抄と「棟梁」の言葉がダブっているのが目を引く。

 当時の法意識(律令制度)からすれば日蓮の言動はさほど過激なものではなかったことだろう。ただし二日後に自分の頸(くび)が斬られそうになったわけだから頼綱との会談に迎合の匂いは嗅ぎ取れない。しかも日蓮にはその覚悟があった節も窺える。

 だが21世紀にこの文章を読むとどうか? 日蓮は元寇を予言したものの、明治期以降の時代には思いが届かなかったようである。その意味からいえば殺人を奨励し、処刑を促す日蓮に「釈子」(釈迦の弟子)たる資格はないと思われる。大衆部(だいしゅぶ)の毒が露見したようなテキストである。

 布教の奨励は必ずプロパガンダとなる。日蓮の終生はあまりにも政治的だ。しかも結果的には摩擦や軋轢(あつれき)を生んだだけで功を奏したとは言い難い。言論の自由にはもちろん布教の自由も含まれる。ただ往々にして布教は他人の「沈黙の自由」を犯す場合が多い。

 日蓮系教団の数は多いが、トップ同士が公場対決する教団は見当たらない。言っていることとやっていることが全然違う。

立正安国論に見る日蓮のカルト性
立正安国論要約(by freeさん)

宗教界における革新統一戦線

小林秀雄「信ずるという力を失うと人間は責任を取らなくなる」

 茂木健一郎が心酔し、池田晶子が惚れ抜いた講演(「信ずることと考えること」昭和49年8月5日、鹿児島県霧島)である。


 私は小林秀雄が大嫌いだが、この講演は50回ほど聴いている。茂木も書いているが古今亭志ん生そっくりの語り口だ。学生の聴衆を前にして冒頭で小林は超能力者ユリ・ゲラーについて語り始める。そこで「クリシナムルテ」とクリシュナムルティの名を挙げているが、これは神秘時代の話。小林の学生時代からの盟友であった今日出海〈こん・ひでみ〉(今東光の弟)の父・今武平〈こん・ぶへい〉が神智学協会の会員であり、クリシュナムルティの最初の日本語訳を著している(『阿羅漢道』クリシナムルテ:今武平訳、文党社、 1925年/後に田中恵美子が新訳で発行『大師のみ足のもとに/道の光』)。

小林秀雄講演 第2巻―信ずることと考えること [新潮CD] (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 2巻)学生との対話小林秀雄全作品〈26〉信ずることと知ること脳と仮想 (新潮文庫)

小林秀雄「池田大作さんには政治家肌というところがあるな」

2014-04-04

信仰熱心な者

 自らの人生すべてを宗教に献げることは、表面的には信仰深く幸せそうに見えるかもしれないが、実際には自分の生の有り様を他人に依存し、自立した人間として生きることから逃げているに過ぎないという場合も少なくない。信仰熱心な者となることを自らに課す人は、宗教指導者や組織の言いなりになってしまいがちである。それは決してその人に与えられた〈いのち〉を生きているとはいえず、むしろそれを失っているのである。

【『宗教の倒錯 ユダヤ教・イエス・キリスト教』上村静〈うえむら・しずか〉(岩波書店、2008年)】

「信仰熱心な者」は必ず理性から遠ざかってゆく。信仰に限らず過剰な熱狂は自己の空白を埋める行為であることが多い。

宗教の倒錯―ユダヤ教・イエス・キリスト教

2014-04-03

創価学会らが落札

 愛知県一宮市が一般競争入札で3カ所の市有地売り払いを公募していた結果、創価学会らが落札した。創価学会が落札したのは、朝日1ノ8ノ8で敷地面積が2890平方メートル。落札金額は2億2730万5000円。

建通新聞 2014年4月2日

2014-04-01

教育者がどんな時でも死守しなければならないこと・・STAPと教育