2012-08-30

ニーチェ「真理以外に味方のないことを確かめて、独りで戦え」


 ニーチェはいう。「論争の相手は、今おごりたかぶっている権威を選べ。そして真理以外に味方のないことを確かめて、独りで戦え」と。

【『襲われて 産廃の闇、自治の光』柳川喜郎〈やながわ・よしろう〉(岩波書店、2009年)】

襲われて―産廃の闇、自治の光

2012-08-29

正義は呼号すべきものなり


 正義は呼号すべきものなり、印刷すべきものなり、販売すべきものなり。決して遂行すべきものにあらず。

【『緑雨警語』斎藤緑雨〈さいとう・りょくう〉、中野三敏編(冨山房百科文庫、1991年)】

 創価学会の戸田城聖第二代会長が自ら筆を執(と)った「寸鉄」には、緑雨のアフォリズムからの影響が窺える。

緑雨警語 冨山房百科文庫 (41)

2012-08-28

読み始める

意識は傍観者である: 脳の知られざる営み (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス) 感性の限界――不合理性・不自由性・不条理性 (講談社現代新書) 黒船幻想―精神分析学から見た日米関係 (岸田秀コレクション) 黒船前後・志士と経済 他十六篇 (岩波文庫)

須弥山はカラスだらけ?



 信濃村から飛んでくる創価学会の副会長クラスを辛辣に批判している。

2012-08-27

「Googleで最も不愉快な仕事」は正社員ではなく契約社員が行っている


 華々しい仕事をしてスポットライトを浴びる人がいる一方、こうしたつらい労働をする、光の当たらない人がたくさんいる。そしてそういう人たちは「故障」するとどんどん「交換」されてゆく。Googleの、インターネットの暗部には人間的とはとてもいえない状況があるのです。

DNA 2012-08-16

「池田名誉会長がお元気な時に戦わなければ功徳がない」





 とすれば、10年後か20年後に仏法は滅んでいる可能性が高い。信者を動かすためとあらば、師匠の寿命をも利用する姿が浅ましい。

2012-08-26

尖閣抗議デモ 中国各地に拡大


 共産主義と宗教はよく似ている。大衆を集め、動員し、ある方向へと駆り立てる。東アジアを不安定に維持するアメリカの防衛戦略が見事に成功。日中韓の国民は戦争を待望しつつある。ここから日本国憲法を改正させ、日本軍を創設することがアメリカの目論見だ。非常に厄介なのは、日本をまともな独立国家にしようとする政治家と、アメリカの意志のままに動いている官僚および政治家が「軍隊創設」という点で一致していることだ。敗戦後の流れを変えるためには官僚を一掃するしかないと思う。

2012-08-25

一番酔えるものは正義だ



雪冤 (角川文庫)

宗教多元主義 現代宗教社会学の課題


 宗教多様性とは人口学的事実であり、キリスト教側の恩恵的理解に潜む植民地主義の残滓を批判しながら、諸宗教の差異にこそ価値がある、対等な価値を認めよと鋭く迫るマイノリティー(先住民や移民)の声に応える形で議論され始めたものだ。その意味では、アメリカの文化多元主義と同じ脈絡で理解可能な議論なのだが、宗教というのは普遍性を個別主義的価値によって探求する営みなので、文化多元主義の相対主義に妥協することはないし、敬意を表すべき宗教かどうか、の判断をめぐって信念を闘わせることになる。

櫻井義秀氏(北海道大大学院教授)

櫻井義秀

組織の自己絶対化とコミュニケーション


 いったん組織が確立し伝統が成立すると、そこには自己絶対化と自己維持の力が働き、異質的なものが内部に現れたり外部から入り込んだりすることを嫌うようになる。これは宗教教団でも組織が確立したときに見られることである。創造的エネルギーが自己維持のエネルギーに変わるともいえる。そのため、教団の革新はやむか困難になってゆく。

中外日報/平成24(2012)年8月21日社説

2012-08-24

日本を貶めている韓国に対して、あなたができる7つの行動


(1)韓国への嫌悪感を宣言する
(2)韓国企業・韓国製品は買わない
(3)韓国に行かない
(4)韓国文化を拒否する
(5)国交断絶を政府に働きかける
(6)親韓国の政治家を選ばない
(7)反韓流・反韓国のデモに参加する

Darkness

教団が思考警察と化す時


 コミュニティの高度化とは具体的には経済性を意味する。教団内部で金銭が流通するようになると、教団は国家化を目指してヒエラルキーを形成する。その時、教団の主要機能は思考警察(思想警察)と化す。制度宗教、組織宗教はこれを避けることができない。

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

2012-08-22

大久保清に害意が芽生えた瞬間

 父と(大久保)清の妻がみだらな関係にあると、母が創価学会の会員に相談したことを聞いた兄貞吉は、このような背景があったからこそ、それを事実と思い込んで憤慨し、清の妻の実家まで伝えに行ったのであろう。このような兄の行為が決して悪意によるものではなかったとしても、清の兄に対する怒りと恨みに火をつける結果になったのは明らかである。

【『攻撃と殺人の精神分析』片田珠美〈かただ・たまみ〉(トランシュビュー、2005年)】

 尚、母親が創価学会員であったかどうかは書かれていない。

攻撃と殺人の精神分析

2012-08-21

「すき家」ゼンショー 「アルバイトは『業務委託』なので『労働者』ではなく残業代は発生しない」



 すき家のアルバイトに対して反応する2ちゃんねらーがこれだけいる。聖教新聞配達員の待遇を憂える創価学会員の声は聞いたことがない。

読み始める

合理性を圧倒する感情 (ジャン・ニコ講義セレクション) 攻撃と殺人の精神分析 奇跡の脳: 脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫)

楽毅〈1〉 (新潮文庫) 楽毅〈2〉 (新潮文庫) 楽毅〈3〉 (新潮文庫) 楽毅〈4〉 (新潮文庫)

2012-08-20

他人の行動をしっかり評価できない人は、心理学的なマジックにとらわれている


ライフハッカー

 ・根本的な帰属の誤り

 対応バイアスともいうようだ。因果関係の誤謬ともいうべきバイアスで、本質的には視覚とアナロジーの問題である。

2012-08-19

大乗は仏教を一神教化した可能性がある


 大乗仏教が発展した諸相を鑑みると、大日如来久遠元初自受用報身如来など明らかに一神教化への思想的シフトが見てとれる。そして智ギ五時八教で二元化を完成したと考えてよいのではあるまいか。鎌倉仏教は初期仏教よりも、むしろヒンドゥー教やキリスト教と親和性があると思われる。背景にはコミュニティの高度化=国家化があるわけだが、戒律=教団の内部規範が御成敗式目~現代の法律に反映しているように感じられる。社会は罪と罰を与えることによって維持されるのだ。

2012-08-18

小林節と創価学会について


 小林節の動画を見た所感を述べる。

「あの尖閣事件から1年! 憲法守って国滅ぶ」小林節

 オウム真理教事件(1989年11月の坂本堤弁護士一家殺害事件、1994年6月27日の松本サリン事件、1995年3月20日の地下鉄サリン事件)が起こり、宗教団体に対する社会の視線は変わった。バブル景気の崩壊が日本人の心に影を落としたこととも密接に絡み合っていると思う。そして戦後、初めて下野した自民党が創価学会攻撃を目的として宗教法人法改正を持ち出した(後に宗教法人法は改正され1996年9月に施行)。

 自民党の代議士は国会で週刊誌を振り上げて創価学会を悪し様に罵った。自民党は池田大作名誉会長の参考人招致を目論んだが結局、秋谷栄之助会長(当時)が出頭した。

 この時、宗教団体による政治参加を擁護した論客の代表が小林節だった。Wikipediaによれば小林は50回近くにわたり聖教新聞や公明新聞に寄稿している。

 ところが小林は創価学会と公明党が推進する外国人参政権に噛みついた。それも大阪日日新聞の連載コラム「一刀両断」で真正面から批判した。それ以降、創価学会との関係は絶えたのではあるまいか。創価学会は自分たちへの批判に対して極めて敏感で、一度でも批判を行った者を決して許すことがない。宗教的正義は狭量によって支えられている。

 学者とはいえ小林だって幸福の科学が世間からどのように見られているかは知っていたはずだ。そうしたリスクを踏まえた上で彼は番組に参加したのだろう。宗教が教義を重んじるように学問は原理を重んじる。小林は幸福実現党の政策に共感した。更にその共感を表明することを選んだ。学問に照らして正しいと判断すれば彼は直ちに行動へ移すのだろう。なかなかできることではない。

 小林節こそは学者の鑑(かがみ)である。彼の矜持(きょうじ)が私の胸を打ってやまない。

2012-08-13

ニーチェ「多く考える人は党員には向かない」



ニーチェ全集〈5〉人間的、あまりに人間的 1 (ちくま学芸文庫) ニーチェ全集〈6〉人間的、あまりに人間的 2 (ちくま学芸文庫)

たとえ正論でも、群れから離れて論陣を張れば干される



戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)

2012-08-12

ニーチェ「自力だけに頼る愚者であるほうがましだ」



 そして「教祖の見解」に便乗するのが信者といえよう。アルハット(阿羅漢、独覚=縁覚)の否定に大乗成立の鍵があると思う。

ツァラトストラかく語りき 上巻 (新潮文庫 ニ 1-1) ツァラトストラかく語りき (下巻) (新潮文庫)

読み始める

脳神経学者の語る40の死後のものがたり 火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF) 正統とは何か 少年キム (ちくま文庫)

弱い日本の強い円 (日経プレミアシリーズ) はいつくばって慈悲を乞え (ハヤカワ・ミステリ文庫) 逸脱者(上) (講談社文庫) 逸脱者(下) (講談社文庫)

2012-08-09

カルト被害は個人の問題に非ず


彼らが求めているのは学習ではなく「共感」